不確実なものを嫌う 多くの人は、不確実なものよりも確実なものを好む。「50%の確率で1000円もらえるが、50%の確率で何ももらえない」というクジをもらうよりは、確実に500円をもらうほうが嬉しい、というのは、多くの人に共通した行動だろう。 では、不確実な場合どうしの選択を考えてみよう。あなたは、つぎのクジの選択だとどちらを選ぶだろうか。 問題1 A 赤玉が10個、白玉が10個で合計20個の玉が入っている壷がある。この壷から一つの玉を取り出すとき、その玉の色を当てれば1000円もらえる。 B 赤玉と白玉が合計20個入っている壷があって、それぞれの色の玉が何個ずつはいっているかは分からない壷がある。この壷から一つの玉を取り出すとき、その色の玉の色を当てれば、1200円もらえる。 Bの方が当たったときの報酬が大きいのは明確だ。しかし、Aの場合は客観的な確率が分かっているからなんとなく安心である
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