対象書籍名:『知ろうとすること。』(新潮文庫) 対象著者:早野龍五・糸井重里 対象書籍ISBN:978-4-10-118318-3 いま、私は東京大学とスイス・ジュネーブのCERN(セルン)(欧州合同原子核研究機構)を研究拠点にして活動していますが、同時に、東日本大震災の際に福島第一原子力発電所の事故による放射線について、Twitter から情報発信を行なって以来、福島での内部被ばく状況も調べ続けてきました。 福島では、南相馬市立総合病院で非常勤としても勤務されている東大医科研の坪倉正治先生や、福島県立医大の放射線医である宮崎真先生と一緒に、ホールボディカウンターを使った内部被ばく検査や、学校給食の放射線量を継続して調べる陰膳(かげぜん)調査などを行ってきました。そして、原発事故から3年半経ち、放射線値を計測し評価を重ねた結果として、福島に暮らす方の内部被ばくについては、日常生活が脅かされ