震災直後、Google が最初に立ち上げたのが、安否確認サービスの「パーソンファインダー」である。日米のエンジニアは、連携してパーソンファインダーの改良を進めていった。 米国西海岸時間の 3 月 10 日(木)22 時(日本時間 3 月 11 日(金)15 時)前、シリコンバレーの自宅でくつろいでいた Google 社員、カ・ピン イー(Ka-Ping Yee)の携帯電話に、クライシスレスポンスチームから 1 本のメッセージが飛び込んできた。 第 4 回「クライシスレスポンスの仕組み」で紹介したように、Google 社内には世界各地で起こる自然災害に対応するためのクライシスレスポンスチームが常設されており、カ・ピン イーもメンバーの 1 人だ。日本時間の 3 月 11 日(金)14:46 に発生した東日本大震災を受け、クライシスレスポンスチームはすぐさま活動を開始したのである。 カ・ピン