JR東海は28日、平成37年の開業を目指しているリニア中央新幹線の建設計画に関連し、山梨県早川町で水平ボーリングによる地質調査を開始、報道陣に公開した。地質調査の最終段階になる。 JR東海は南アルプスを東西に貫通するトンネルを建設し、首都圏と中京圏をほぼ直線で結ぶルートを想定している。ボーリング調査は直径約10センチの穴を全長約3キロ掘り進め、岩の強度や水の量などを調べる。 この日は、削孔機で山肌の表層部分に水平方向の穴をあける作業をした。長野県大鹿村側でも3月中に調査する予定で、JR東海は「年内には調査結果を国に報告したい」としている。 国が平成2年に全国新幹線鉄道整備法に基づき、JR東海へ指示した地質調査活動の一環。JR東海によると、これまでに各地で垂直ボーリング調査などを行い、国への報告に必要なほとんどの地質データを収集しているという。