恒星系「PDS 70」の想像図。大きな惑星を取り巻く塵の円盤は、新しい衛星が生まれる兆候かもしれない。(ILLUSTRATION BY S. DAGNELLO, NRAO/AUI/NSF) 太陽系外の巨大な惑星に衛星が誕生する瞬間と見られる画像が、初めて撮影された(画像は2ページ目に掲載)。 (参考記事:「初の「系外衛星」を発見か、約4000光年先の惑星」) チリのアルマ望遠鏡が撮影した画像には、地球からおよそ370光年離れた小さな恒星を回る若い惑星が写っており、しかもその惑星を取り巻くように塵(ちり)とガスの円盤が包んでいるように見えるのだ。ちなみに私たちの太陽系に関して言えば、今から数十億年前、木星の数多くの衛星が今回、観測された現象と同じような構造で生み出されたと考えられている。 (参考記事:「研究室 こんなにすごいアルマ望遠鏡 河野孝太郎」) 「この大きな惑星の周囲には、複数の惑星