JR九州が27日発表した2012年3月期連結決算は、売上高が前期比12%増の3328億円、経常利益が同2.3倍の202億円だった。JR博多シティや九州新幹線の開業効果でともに過去最高。純利益は同3.1倍の67億円だった。 好調を支えたのは、売り上げ全体の3割を占める不動産や流通外食事業。JR博多シティの賃料収入41億円が入ったことなどで、不動産事業の営業利益は82.5%増の182億円。流通外食事業も2.2倍の24億円になった。 新幹線の好調で、運輸事業の売上高も19%伸びた。しかし、収入に応じてトンネルやレールの賃借料を鉄道建設・運輸機構に払わねばならないため、「新幹線はトントンか少し赤字」(唐池恒二社長)。特急の廃止で在来線の輸送人員は1割以上減っており、運輸事業全体では99億円の営業赤字だ。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、購読手続きが必要です。購読申し込みログインす