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１０日午前７時４５分ごろ、北海道木古内町大川のＪＲ江差線の踏切で、江差発函館行きの普通列車（１両編成）と、埼玉県川島町の田畑睦友（むつとも）さん（７１）運転の軽乗用車が衝突した。軽乗用車の助手席にいた同町、山村禮子（れいこ）さん（７５）が全身を強く打ってまもなく死亡し、田畑さんも頭などに軽いけがをした。列車の乗客２人にけがはなかった。 　道警木古内署によると、現場の踏切には警報機も遮断機もなかった。田畑さんと山村さんは元夫婦で、踏切近くの親類の家に泊まり、函館方面に向かう途中だったという。列車の運転士は「踏切に車が走ってくるのが見え、ブレーキをかけたが間に合わなかった」と話しているという。この事故で列車４本が運休し、１８人に影響した。

山陰に新幹線を通そうという動きが起きている。先週松江市や鳥取市など関係自治体トップが集まって超高速鉄道の整備推進を求める組織が設立された。 今どき山陰に新幹線をと言っても現実味がないと受け止められている。絵空事として一笑に付す向きも少なくない。 しかし昨年暮れの政権交代以降、国土強靱（きょうじん）化が主要なテーマとして浮上。災害に強い国土づくりに向けて道路や鉄道などインフラ整備を促進する必要性を安倍政権が強調している。 大量高速、かつＣＯ２（二酸化炭素）排出量の少ない新幹線は交通インフラの主役を担っている。全国の新幹線網は広がりつつあるが、山陰を含む日本海側は大きく立ち遅れている。 その遅れを取り戻すため、山陰を中心に関係自治体がスクラムを組む。しかし課題はあまりに大きい。何といってもその莫大（ばくだい）な事業費をどう捻出し、事業費に見合う収益を確保できるかどうか。 鍵を握るのは