<由利高原鉄道>除雪費350万円を不適切会計 第三セクターの由利高原鉄道(由利本荘市)は18日、2015年度の赤字額を少なく見せ掛けるため、15年度決算に除雪費の一部約350万円を計上せず、16年度に繰り越す不適切な会計処理をしていたと明らかにした。 記者会見した春田啓郎社長によると、15年度の赤字額が当初見込んでいた約8000万円から約8850万円に膨らんだため、社長自らが16年3月分の除雪費の一部を16年4月に繰り越すよう指示した。6月末、16年4月分の決算状況を確認した筆頭株主の秋田県や由利本荘市の担当者から指摘を受けて発覚した。 同様の不適切な会計処理は、13年度に約85万円、14年度は約72万円あった。 春田社長は不適切な会計処理を指示した理由として、事業収入の減少や、赤字額が当初の見込みより増えると赤字額を全額補助している県や同市が補正予算を組まなければならず、県や同市の