JR南武線武蔵中原―武蔵小杉駅間の朝の混雑緩和を図ろうと、川崎市は11月16~30日の平日10日間、両駅を利用する市職員の勤務時間を前後にずらす「オフピーク通勤」を試験的に実施する。 制度化を目指し、沿線企業にも呼び掛けていく。 川崎市によると、午前7時半~8時半の両駅間の混雑率は、首都圏の中でも高い188%(2016年度)。抜本的な輸送力増強には、ホーム延長など大規模な改良が必要で、実現までに時間がかかるという。 市の試算では、両駅を利用する市職員約1600人が、この時間帯からずらして出勤すると混雑率が最大8%減る。試行対象は午前8時半始業、午後5時15分終業の職員。業務に支障のない範囲で、始業と終業を前後どちらかに1時間ずらす。 市は試行の効果や時差勤務の影響などを検証し、制度化の課題を点検する。市担当者は「職員の働き方・仕事の進め方改革の取り組みとも連携して進めたい」と話している。