東京都知事選(6月18日告示、7月5日投開票)をめぐり、立憲民主党がれいわ新選組代表の山本太郎前参院議員を野党統一候補として擁立すべく検討を始めた。昨年夏の参院選で躍進したれいわは次期衆院選に向け態勢を整えつつある。支持層が重なるれいわを友好的に囲い込むと同時に、トップの山本氏を国政から遠ざけ、野党内の主導権を維持しようとの思惑も透ける。 「他党の意見も聞かないといけないが、十分検討の余地はある」 立民の長妻昭選対委員長は23日夜のBS日テレ番組でこう述べ、山本氏を野党統一候補として擁立する可能性に言及した。山本氏は都知事選出馬について「選択肢としては排除しない」と含みを持たせてきた。立民幹部も「一度でも政治の水を吸った人物を擁立すべきで、山本氏は適任だ」と賛同し、再選に意欲的な小池百合子都知事との対決に期待感を示した。 れいわは昨年夏の参院選比例代表で約228万票を獲得した。一方、立民は