ドイツ礼賛大合唱 最近とみに耳にするようになった「ドイツでは…」云々。書籍・週刊誌・さては勉強会その他でドイツ礼賛があふれ、つい先日もNHK教育テレビ「団塊スタイル」(13年八月二日)で、「ドイツに生体販売店はありません」(注1)などと、犬好き芸能人や動物が専門という大学教授が語っていました。 数年前からこの傾向は見えていました。いわく、ドイツは動物保護施設が充実し、運営は愛護意識の高い市民の寄付でまかなわれ、何と殺処分はゼロ。ペットショップで犬や猫は売っておらず、ドイツの犬たちは 日本と比べて幸せである、と。このような宣伝?を素直に受けて、今や日常の道具となったインターネットや電子メールを駆使し、愛護に関心を寄せる比較的若い人々がネット上の日記や掲示板に賛辞を書き連ねています。この様子は、今から五十年程前の「もはや戦後ではない」を一般市民が実感し始めた高度成長期に、犬を愛する人々が「英国