記者の質問が続く中、ぶら下がり会見を終える菅直人首相=首相官邸で2011年2月18日午後6時35分、須賀川理撮影 菅直人首相の辞任と引き換えに、11年度予算案の関連法案成立に野党の協力を求める「話し合い退陣」論が、与野党間で公然と語られ始めた。衆院の3分の2以上による再可決の道がほぼ閉ざされ、予算関連法案の成立が絶望視される窮地に菅政権が追い込まれたためだ。首相周辺は「首相は総辞職するくらいなら解散する」と、衆院解散・総選挙を警戒する民主党内を強くけん制。「首相のクビ」を材料に与野党が駆け引きを展開する緊迫した政局に突入した。 「クビを代えたら賛成するとかしないとか、そういう古い政治に戻る気はさらさらない」。首相は18日夜、首相官邸で記者団にこう語り、話し合い退陣の可能性を全面否定。事態打開のため解散に踏み切る選択肢については「国民にとって何が一番重要かを考えて行動する」と否定せず、「解散