全国高校野球選手権大会に初出場の愛知代表、至学館の異色の校歌が注目されている。「夢追人(ゆめおいびと)」と題された歌は、ドラムやキーボードの演奏が入ったポップ調。「どうしてかな熱い涙が止まらない」と青春の思いを伝える歌詞に校名は出てこない。インターネット動画投稿サイト「ユーチューブ」では、70万回以上再生されるなど反響が大きい。「校歌を全国に広めよう」と、選手たちは8日の初戦での甲子園初勝利を誓う。 中日新聞論説委員、飯尾歩さん(51)が作詞・作曲した。取材を通じて知り合った中京女子大(現・至学館大)出身の女子レスリング選手、伊調千春さんが04年アテネ五輪で銀メダルに泣いた時、励ますために歌を作ったという。中京女子大付高が05年に共学化、至学館に改称した際、新校歌になった。 アテネ五輪をきっかけに作られた歌詞は「カシオペア」「オリンポスの丘」とギリシャ神話をイメージさせる。「あんまり先を急