東京電力は14日、福島第一原子力発電所1号機の原子炉建屋カバーの組み立てが終わったと発表した。 空調や照明の動作確認を急ぎ、今月中の完成を目指す。 カバーは縦42メートル、横47メートル、高さ54メートル。鉄骨にポリエステルのシートを張り付け、水素爆発で破損した原子炉建屋をすっぽり覆った。内部の空気はフィルターを通して排出、放射性物質が直接大気に放出されるのを防ぐ。 東電は今後、1号機と同じく原子炉建屋が爆発した3、4号機にもカバーを設置したい考えだが、散乱したガレキの撤去に手間取っており、着工は来年夏ごろになるという。