【パリ=三井美奈】パリ・ルーブル美術館の偽造入場券が大量に流通していることが分かり、パリ検察当局が捜査に着手した。 仏パリジャン紙は「偽造券は中国製」だと報じた。 同紙によると8月12日、中国人ツアーの添乗員が入場券を差し出した際、同館職員が紙質や印刷の異常に気づき、偽造券であることを発見。その1週間後、十数枚の偽造券を持っていた中国人2人が警察の聴取を受けた。8月末には仏税関当局に、ベルギー税関から「約4000枚の偽造入場券を押収した」との通報があった。中国発送の小包から見つかったという。 同館広報は読売新聞に対し、「8月に偽造券が相次いで発見されたため、捜査当局に届け出た」と認めた。同館の常設展の入場券は大人12ユーロ(約1600円)。