カメラ業界が久々に賑やかだ。新しいマウントをひっさげてフルサイズミラーレス一眼市場にメーカー各社が相次いで参入し始めた。ニコン、キヤノン、パナソニック、シグマ、ツアイスと、そうそうたる面々が新規格に大きく舵を切った。撮像素子の大きさが、現在主流のAPS-Cに比べ2倍以上も大きく高画質の写真が撮れるうえ、ボディーやレンズがコンパクトに収まるため人気が高まっているからだ。これまでソニーの独壇場だったが、この秋からニコンの「Z7」を皮切りにキヤノンの「EOS R」、パナソニックの「LUMIX S1/S1R」と来春にかけて次々と新規格のカメラが続々と店頭に登場する。縮小著しいカメラ市場にとって、起死回生の一打となるか注目が集まっているが、現実にはそう簡単な話ではない。 フルサイズミラーレス一眼(上、Nikon Z7/24-70mm F4)とフルサイズ一眼レフ (Nikon D850/24-70mm