世界最大級の湿地帯パンタナルで、水量の減った水たまりで死んだワニ=2021年8月22日午前10時58分、ブラジル中西部マットグロッソ州、岡田玄撮影 ■干からびたワニ ひび割れた土の上で、体長1.5メートルほどのワニが干からびていた。 この日の気温38度、湿度18%。8月は乾期とは言え、ブラジル中西部に広がる世界最大級の湿地帯パンタナルは、砂漠のように乾ききっている。 枯れ草の上に足を踏み出すたびに、ザクザクッという霜柱を踏んだような、暑さと相いれない音と感触が足から伝わる。わずか100メートルほど歩く間に、ワニが5頭も死んでいた。 世界最大級の湿地帯パンタナルで、死んだワニ=ブラジル・マットグロッソ州、岡田玄撮影 「こんなにたくさんのワニが死ぬのは見たことがない」。パンタナルの北限ポコネで牧畜業を営むバウミル・ダシウバさん(55)と息子のファビエンさん(25)が嘆いた。 パンタナルの語源は
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