SaaSシステムを利用するにあたって、最も気になる点が、情報をインターネット経由でアクセス可能なサーバーへ置く事だと、僕は思っている。 それは、映画『2001年宇宙の旅』で描かれたコンピュータHALに、自分から管理をお願いしに行くのと似ている行為だし、パソコンを自分の脳の延長(外部記憶・演算装置)として位置付けている僕なんかからすると、相当な勇気と覚悟が必要だ。 国民総背番号制ならぬ、全地球人記号制みたいなものだ。これについては、もう少し書きたい事があるので、年明けまでに考えをまとめておく事にしよう。 今年の11月に話題となった、フィッシング被害によるSalesforce.comの顧客情報流出事件を読んで、SaaSシステムを利用する企業の顧客情報などが、簡単に漏えいしてしまうかもしれないという危険性について考えてみた。 Salesforce.comの顧客が攻撃対象の危険に,社員のフィッシ