中国・重慶市共産党委規律検査委員会は7日、同市食糧集団有限公司の党委書記・会長を務める王銀峰氏の党籍を剥奪し、公職から追放した。 王氏は、河南省鄭州市党委政策研究室主任、重慶市政府副秘書長を務めたこともある党幹部の一人だが、彼の失脚が特に注目されたのはその理由である。 市党委規律検査委の発表では、王氏の党籍剥奪の理由として真っ先に挙げられたのは、「厳重なる政治問題がある書籍の購読・収蔵に熱心だった」ことである。 つまり、彼は汚職したわけでもなければ何らかの「反党活動」を行ったわけでもない。単に「問題のある書籍」を読んで収蔵しただけで、規律検査委の手にかかって失脚したのである。 党幹部が本を読むことで粛清の対象となるとは、まさに驚きなのだが、実は最近、このような幹部失脚のケースが続出している。 同じ重慶市では、2018年12月、豊都県国土管理局の李強華局長が「国外で刊行された書籍を購読した」