米主要メディアは6日、トランプ次期大統領が起訴された議会襲撃事件や機密文書持ち出し事件を巡り、担当のスミス特別検察官が司法省幹部と起訴取り下げを協議していると報じた。現職大統領を起訴できないとする司法省の指針に基づく判断だという。 来年1月20日の大統領就任式前に起訴を取り下げ、司法省とトランプ氏との対立を避ける狙いもあるとみられる。トランプ氏はスミス氏の捜査が政治的な動機に基づいていると批判し、返り咲けばスミス氏を「2秒でクビにする」と話していた。 トランプ氏は2020年の前回大統領選で敗北した結果を確定させる議会手続きを妨害しようとして、支持者らによる議会襲撃事件を扇動したなどとして起訴された。連邦最高裁は今年7月、大統領在任中の行為は公務であれば免責されると判断していた。(共同)