アメリカ航空宇宙局(NASA)は2024年7月17日付で、月の南極周辺で氷などの探査を行う予定だった無人の探査車(ローバー)によるミッション「VIPER(Volatiles Investigating Polar Exploration Rover)」を中止すると発表しました。【最終更新:2024年7月18日12時台】 【▲ アメリカ航空宇宙局(NASA)の月探査車「VIPER」の想像図(Credit: NASA, Illustration by Daniel Rutter)】 VIPERは月の南極周辺に探査車を送り込み、永久影に埋蔵されているとみられる氷(水の氷)の採取・分析を目指していたミッションです。高さ約2.5m・重量約430kgの探査車には長さ1mのドリルと質量分析計が搭載されており、100日間のミッション期間中に表面下からサンプルを採取して水やその他の揮発性物質の分析を行うこと