【読売新聞】 2度目の緊急事態宣言が発令されている。私たちが一刻も早く、コロナを乗り越えるには――。そのためにいま「#伝えたい」ことを、感染の経験や独自の視点を持つ著名人に聞いた。 ――国内で新型コロナウイルスの感染が広がり始めて1
喉頭がん治療のために声帯を摘出したミュージシャンのつんく♂さん(46)が、手記「だから、生きる。」(新潮社、10日発売)の刊行を前に、読売新聞社の単独インタビューに応じ、がんの発覚から、手術を経て声を失った現在までの心境を明かした。 今年4月に母校の近畿大の入学式で病状を公表して以来、その言葉が公の場に出るのは初めて。 告知を受けた時の衝撃、以来ずっと胸を離れることのない「僕はあと、どのくらい生きられるのだろうか」という不安、懸命に支えてくれる家族への感謝……。つんく♂さんは、生と死の間で揺れ続けたこの1年半の思いを、キーボードに打ち込むことで“語った”。 今は「歌に頼らずに、自分には何ができるのか」と模索している段階だといい、命には限りがあるとはっきり意識した上で、「残りの人生を楽しく生きる」と決めているのだという。
ご当地アイドルのメンバーとして東日本大震災の被災地を元気づけていた少女が、全国を舞台に羽ばたき始めている。 宮城県気仙沼市出身の佐々木莉佳子(りかこ)さん(13)。アイドルグループ「アンジュルム」のメンバーとしてメジャーデビューを果たし、5月には憧れだった日本武道館(東京都)のステージに立つ。 佐々木さんは小学3年のとき、震災に見舞われ、気仙沼市の自宅は津波で流された。家族は全員無事だったが、避難所やみなし仮設住宅での生活も経験した。その後、母、姉と上京し、中学2年生となった現在は故郷を離れて暮らす。 アイドルへの道を歩み出したのは震災後、2011年10月に誕生したご当地アイドル「SCK45(現SCK GIRLS)」のメンバーに応募したのがきっかけだった。仮設商店街で、はつらつとしたダンスを披露し、元気な笑顔で人気を集めた。 12年に受けた「モーニング娘。」のオーディションでは不合格になっ
福島県知事選(10月9日告示、26日投開票)について、佐藤雄平知事(66)は4日午後、県庁で記者会見し、「今年は福島の復興が形となって見えてきた。これからの復興は、新しいリーダーの下で実施していくべき」と述べ、立候補しない意向を表明した。
NHK連続テレビ小説「あまちゃん」が終わってしまった。アキはじめ海女たちの笑顔を思い出しながらドラマの舞台になった三陸鉄道に乗ってみた。 三陸鉄道、通称「三鉄(さんてつ)」の36形車両は三陸海岸に沿ってぐんぐん走る。トンネルを抜け、橋を渡り、北へ南へ。赤と青のラインが入った白い車体は、遠目にはレトロなマッチ箱のよう。2両編成のディーゼルカーが進む様子はかわいらしくも、勇ましくもある。 今、その三鉄が注目されている。東日本大震災の後、段階的に運転を再開し、来春、開業30周年を迎える年に全線復旧するのだ。三陸海岸はこの5月に三陸復興国立公園に指定され、秋の日本ジオパーク認定も期待されており、復興の盛り上がりをみせている。 なにより「あまちゃん」フィーバーがある。「あまちゃん」がヒットし、ロケ地の三陸鉄道北リアス線や久慈では、観光客が増えているという。 震災後、多くのことが変わった。それを確かめ
93歳だった。告別式は28日午後1時、福島市黒岩堂ノ後35たまのや黒岩斎苑中央ホール。喪主は長男、一夫(かずお)氏。 花卉(かき)農家を営みながら自宅近くに所有する山林を公園として整備し、1959年から無料開放。写真家・秋山庄太郎さんに「福島に桃源郷あり」と称賛され、全国に知られた。原発事故で2年ぶりの開園となった今春(3~5月)、計23万7000人が訪れた。
大ヒットが続くNHK連続テレビ小説「あまちゃん」だが、番組は28日に終了。惜しむ声が高まる中、関連商品が次々と発売されており、朝ドラ史上まれに見る盛況ぶりとなっている。 19日現在、「あまちゃん」の平均視聴率は20・5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。2012年放送の「梅ちゃん先生」の平均20・7%には及ばないものの、16日には番組最高の27%を記録。02年の「さくら」以来の27%超えとなった。 とはいえ「あまちゃん」の特徴は、視聴率以外の反響が大きいこと。物語の大きな鍵となる挿入曲「潮騒のメモリー」などを収めた「あまちゃん 歌のアルバム」は8月28日に発売されて、1週目でオリコンチャート1位を記録した。 放送後に番組をインターネット配信するNHKオンデマンドでも、見逃し視聴が殺到しており、利用番組の上位を同作が席巻。番組を収めたブルーレイ、DVDは、9月27日発売予定のBOX1の予約件
文化部次長 片山 一弘 「『あまロス』が心配だわ」という言葉が職場で耳に飛び込んできた。 あまロスって何?と一瞬考えて、すぐに思い当たった。最愛のペットを亡くした飼い主の心のダメージを表す「ペットロス」になぞらえて、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」が終了した後に襲われる(であろう)虚脱感を指しているのに違いない。 終わる前からそんな心配が話題になるほど、「あまちゃん」の人気はすごい。ドラマそのものの魅力や人気ぶりについては、放送担当の記者たちが紙面でたびたび分析しているのでそちらに任せるとして、ここでは「あまちゃん」の枠組みについて考えてみたい。 NHKの連続テレビ小説、通称「朝ドラ」という枠だ。 家族や友人より頻繁に接する?朝ドラ ご存じの通り、朝ドラは年2作、月曜から土曜の午前8時から15分間、NHK総合で放送されている。同日の再放送やプレ放送もあり、実際に何度も見る人も多いらし
山車とともに、人力車に乗ってパレードする能年玲奈さん(右)と宮本信子さん(20日、岩手県久慈市で)=武藤要撮影 600年以上の歴史を持つ岩手県久慈市の秋の風物詩「久慈秋まつり」のみこし・山車大パレードが20日、市中心部で行われた。 東日本大震災で大きな被害を受けた市内が、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」のロケ地となったことから、ヒロイン・天野アキ役の能年玲奈さん、祖母役の宮本信子さんも駆けつけ、人力車に乗ってパレードに参加した。 ドラマの人気で久慈市には多くの観光客が訪れ、復興を後押ししている。 能年さんらはパレードの途中で人力車から降り、あいさつ。能年さんは「本物の久慈のお祭りに参加したのは初めてなので興奮しています」、宮本さんは「久慈の皆様の支えがあってロケもさせてもらってお世話になりました」などと話した。
読み終わるのがもったいなく思えるような本に、ごくたまに、出会う。読み終えていないページの厚さを指で確認して、「ああ、もう終わっちゃう」と名残惜しさを感じながらも、その本の放つ魅力にからめとられ、読むことを途中でやめることはできない。読了した瞬間は喜びとともに、寂しさを感じる。 きっと日本中の多くの人が、今、同じような寂しさにいるのではないか、と思うのだ。来週、ついについに、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」が最終回を迎えてしまう。とびとびにしか見ていない半端な視聴者ではあるが、私も「あまちゃんが終わってしまったらどうしよう」と「あまちゃんロス症候群」におびえている一人である。 能年玲奈さん演じるアキの、近所にいそうで絶対にいない、素直でかわいく、そしてちょっと自信なげなところや、美しい東北の風景などなど、あまちゃんの魅力はたくさんあるが、なんといっても登場人物が全員、ちょっぴりの「毒」をも
「北限の海女」として知られ、岩手県久慈市の小袖漁港で素潜り漁の実演を行う海女たちが苦境に直面している。 東日本大震災の津波で拠点施設が全壊。海中では岩が崩れて泥がたまり、ウニが激減した。久慈の夏の風物詩を守ろうと、例年より半月遅れの16日から実演を始めたが、観光客の予約がほとんど入らない。それでも海女たちは「一人でも多くの人に素潜りを見てもらい、港の活気を取り戻したい」と明るく気丈だ。 実演シーズンは毎年7~9月。久慈市の被害は他の沿岸自治体に比べれば小さいが、漁船や倉庫だけでなく、昨夏に改装オープンし、資料展示や休憩所も備えた「小袖海女センター」も津波にのみ込まれた。約20人の海女たちは全員無事だったが、伝統のかすりのはんてんや漁の際に腰に付ける網袋などが流失した。 6月中旬の「小袖北限の海女の会」総会では、海女たちから「津波がまた来たらおっかない」との声も出た。しかし、「伝統をなくすわ
NHK連続テレビ小説「あまちゃん」の効果でにぎわう岩手県久慈市で、地元高校生による「海女クラブ」が文化の継承と観光振興に活躍している。 あまちゃんの影響もあり、メンバーは例年の6、7人から倍増し、今年は過去最多の14人。同市の小袖地区で伝統的な素潜り漁をする北限の海女は後継者不足が続くが、高校生たちは「海女の文化を絶やしたくない」と元気に海に潜る。 同市の小袖海岸で4日にあった「北限の海女フェスティバル」には、県内外から訪れた観光客約5000人でにぎわった。ウニの素潜り実演では、かすりはんてんに白い鉢巻き姿のベテラン海女と高校生が共演。ウニを手にして海面に浮かび上がると、海岸には大きな拍手が広がった。 北限の海女は1世紀以上の歴史がある。素潜り漁をする海女でつくる「小袖北限の海女の会」には、10年ほど前は約40人の会員がいたが、高齢化とともに減少傾向となり、現在は50~70歳代の約25人と
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く