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ブックマーク / politas.jp (4)

  • 死者と生きる未来(高橋源一郎)|ポリタス 戦後70年――私からあなたへ、これからの日本へ

    これから書く文章の中には、読者のみなさんにとって、不愉快に感じられる箇所があるかもしれない。そのことをお許し願いたい。 わたしは大学を卒業していない。入学したが、わけあって大学を離れた。親や友人との交際も絶って、肉体労働をしながら、小さな小さな世界で生きた20代だった。 20代の終わり頃、腰を痛め、肉体労働もできなくなった。子とも別れ、養育費を送る身だったのに、金を稼ぐ術を失った。おまけに、ひどいギャンブル依存症になっていた。つてをたどり、やれる仕事は、他人にはいえないようなものでもやった。その一つが「女衒(ぜげん)」だった。簡単にいうなら、売春の斡旋である。 インターネットなどなかったから、三流夕刊紙に、内容をほのめかした広告を出す。男たちが電話をかけてきて、その男たちに女の子を紹介する。そんな、ヤクザがやっている商売の一番下っぱの仕事をした。わたしは、もっぱら新大久保のラブホテルに女

    死者と生きる未来(高橋源一郎)|ポリタス 戦後70年――私からあなたへ、これからの日本へ
  • 【総選挙2014】みな勝手に投票すればいい(東浩紀) |ポリタス 「総選挙」から考える日本の未来

    撮影:津田大介 選挙について書くのは苦手である。あとで書くこととも関係するが、ぼくはそもそも、毎回選挙のたびに現れる、みな有権者の自覚をもつべきだ、国政に関心をもつべきだ、選挙に行くべきだというキャンペーンに強い違和感をもっている。選挙なんて、みな勝手にすればいいと思う。それでも、津田大介との友情を壊さないため、感想めいたエッセイだけ寄せたいと思う。 今回の選挙について、じつに多くのひとがじつに多くのことを語っている。しかし、だれもが知るように、今回の選挙の争点は理解しにくい。このサイト(ポリタス)への投稿を一覧しても、みなむしろ争点を探すことに苦労しているように見える。アベノミクスの是非が問われるというが、野党に有効な対案があるわけでもない。そのようななか、リベラル側からは、今回の選挙、論点はないがしかし投票には絶対行くべきだ、なぜならばここで問われているのはもはや個別の政策の是非ではな

    【総選挙2014】みな勝手に投票すればいい(東浩紀) |ポリタス 「総選挙」から考える日本の未来
  • 【沖縄県知事選】沖縄県知事選――本土からの見方(白井聡)|ポリタス 「沖縄県知事選2014」から考える

    校執筆時の時点(11月13日)で、沖縄県知事選挙の勝敗はおおよそ見えてきたようだ。翁長雄志氏の勝利は確実で、いまや焦点は翁長氏が仲井真弘多氏に対してどれほどの差をつけるのか、大差なのか僅差なのか、ということであろう。 このような大勢が判明するなかで、衆議院が解散確実というビッグ・ニュースが入ってきた。おそらくは解散時期は来週中だろう。与党が衆参両院で過半数を握っており、かつ与党自身が争点をロクに提示できないような解散総選挙には、当然多くの批判が寄せられている。これらの批判が指摘するように、解散の主要因は党利党略である。来年には原発再稼働や集団的安全保障行使に関わる法案提出といった内閣支持率に響く課題が控えており、また統一地方選に力を注ぐ公明党に配慮せねばならないという事情もあり、長期政権を狙うにはいま解散するしかない、というのが安倍政権の結論である。 さる永田町関係者から聞いた話で私が納

    【沖縄県知事選】沖縄県知事選――本土からの見方(白井聡)|ポリタス 「沖縄県知事選2014」から考える
  • 東京vs東京(いとうせいこう)|ポリタス 「東京都知事選2014」を考える

    この都知事選は国政に関係がない、と政府与党は言っている。だが、与党推薦候補が勝てばすぐさま反対のことを言い出すだろう。これで原発再稼働は実質的に“国民”の支持を得た、あるいはTPPも、公共事業中心の景気浮揚策もと。 しかし、ここで私が言いたいのはこうしたありきたりな二枚舌についてではない。「地方選挙がより強く国政に影響を与える時代になるべきだ」だと私は考えており、それこそが「中央集権的な政治、経済、エネルギーシステムから分散ネットワーク型へとシフトする社会」によって必然的に導かれる結果だろうと思う。 事実、今、沖縄県の名護市長選の結果が政権の強気を一瞬冷却し、それが都知事選のある種の候補者の勢いにもなっている。こうした事態は確かにこれまで何度もあったのだが、今回の“地方の情勢”は、政府が唱えてきた「地方分権」、それに伴って全国規模での中央集権への疑念が高まってきたせいもあって、これ以上なく

    東京vs東京(いとうせいこう)|ポリタス 「東京都知事選2014」を考える
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