日本ハム・斎藤佑樹投手(24)と球団の“根比べ”が始まる。CSファイナルステージで登板する可能性は極めて低い現状だが、悩む本人とは対照的に球団サイドは今季の挫折をむしろ「育成上のチャンス」ととらえているという。一体どういうことなのか。 進化するチャンスはまだある。それが斎藤に対する日本ハムの共通見解だ。プロ3年目となる来年こそが、実は育成の上で一定の成果を見込む節目の年。入団当初から「3年でコンスタントに2桁を勝てる投手に」とプランを描いていた山田正雄GM(68)は、次のように力説する。 「今、佑ちゃんはカベにぶち当たっている。これはある程度予想していたというか、こちらも待っていたこと。ここから、どうするかが大事。結果が全てのプロの世界で結果を出せなければ消えていくだけ。阪神の金本が引退表明会見で『苦しみが8割、楽しみが2割の野球人生だった』といってたけど、全くその通りだと思いますよ。