大阪市の第3セクタービル「大阪ワールドトレードセンタービルディング」(WTC、住之江区)への大阪府庁舎移転を後押しするため、府・市、経済界のトップでつくる「夢洲(ゆめしま)・咲洲地区まちづくり推進協議会」(会長=平松邦夫・大阪市長)は、市営地下鉄四つ橋線(西梅田―住之江公園)の堺市方面への延伸を検討することになった。竹山修身・堺市長が橋下徹知事の支援を受けて初当選したのを機に、いったん白紙になっていた延伸計画が再浮上することになる。「中間とりまとめ」を審議する15日の協議会で、正式に合意する見通し。 四つ橋線の堺市への延伸は当初、大阪市が計画を進めていた。ところが、なかもず駅(堺市北区)まで地下鉄御堂筋線を延伸した1987年4月以降、大阪市は「市内路線を先行する」として市外路線の新設を凍結する方針に転換した。 その後、堺市は「市が中心となって延伸の事業主体を設立する」との意向を大阪市に伝え