拙著「数学ガール」シリーズは現在5冊が刊行されています。 第1巻『数学ガール』(テーマは数列・母関数・離散と連続など) 第2巻『数学ガール/フェルマーの最終定理』(テーマは整数論と群など) 第3巻『数学ガール/ゲーデルの不完全性定理』(テーマは集合・論理・極限など) 第4巻『数学ガール/乱択アルゴリズム』(テーマは確率・アルゴリズム・行列など) 第5巻『数学ガール/ガロア理論』(テーマは方程式・体・群など) 数学ガールのことを最近知った方から「「数学ガール」シリーズは、途中から読んでも大丈夫ですか?」という質問をときどきいただきます。 もちろんみなさんの好きにしてくださって構わないわけですが、作者として思うことを以下に書きます。 基本的には第1巻から順番に読むのがお薦めです。物語の時間はこの順番で流れていきますし、後の巻で前の巻を参照するところが多少あります。 数学的内容は各巻でいちおう完