音楽ライターとしてそのキャリアをスタートさせ、R&B界の大御所を次々と取材、近年は作詞家、作曲家、プロデューサーとして平井堅やCHEMISTRY、EXILE、JUJUなどを手がける松尾潔氏が、今年6月に音楽評論集『松尾潔のメロウな季節』を上梓した。90年代の華やかな米国R&B史を、自らのキャリアや取材体験とともに振り返りながら、音楽的史実を綴った新しい音楽評論本である同著について、リアルサウンドで連載『栗原裕一郎の音楽本レビュー』を持つ栗原裕一郎氏が、著者である松尾氏本人を直撃。3時間半に渡るロングインタビューのうち、前編では松尾氏のキャリアや同著を執筆した理由、R&Bに関する音楽書籍がこれまで少なかった背景などを、じっくりと語ってもらった。(編集部) ――『松尾潔のメロウな日々』『松尾潔のメロウな季節』と2冊を拝読した感想を述べさせていただくと…… 松尾:恐ろしいですね(笑)。 ――とに