リトル・フィートの代表作にして、ライヴ・アルバムの金字塔、『ウェイティング・フォー・コロンブス』。そのジャケットにはハンモックでくつろいでいるトマトの顔をした女性が描かれている。 このイラストを書いたのはイラストレーターのネオン・パークだ。 シュールでユーモアのある独特の画風が特徴で、フランク・ザッパやデヴィッド・ボウイ、ビーチ・ボーイズなど多くのミュージシャンのジャケットを手がけている。 ネオン・パークはこのイラストを描き上げたとき、「ウェイティング・フォー・コロンブス」とタイトルを付けた。 南アメリカ原産のトマトがヨーロッパに広まったのは16世紀頃と言われている。1492年にコロンブスが新大陸を“発見”して以来、南アメリカに大勢のスペイン人が押し寄せた。そして彼らがトマトをヨーロッパに持ち帰ったことで、やがてトマトはヨーロッパの食卓に欠かせない食べ物になっていったのだ。 それゆえにトマ