メルの本棚 - 大学院を出たけれど id:merubook:20060312:p1 pêle-mêle - 身につまされる id:yskszk:20060313:p2 大学を卒業して大学院を受験してそのまままっすぐ修士課程に入った。そして、修士論文を提出せずに、退学届を提出した。ほとんど夜逃げのように、大学を黙ってやめて去っていた人間のことを、誰も追いかけてこなかった。 その後に、派遣社員として働き始めて、現在に至る。しかしこれまでに正社員として就職したことはない。 何もかもが中途半端なままに生きてきて、今までどうにか生き延びてきた。回り道の連続を歩いてきたけれど、最近になって、そういう経験も、決して無駄ではなかったのだ、とようやく思えるようになった。それでも、書かなかった、というよりも、書けなかった、未完の修士論文のことを、時々ふと思い出す。思い出しては後悔する。だけど、あのまま大学院に
はてブに気になるコメントがあったので、もう一言。 恩師の一人の言「博士課程とは自分の賞金首の値を上げる期間である」ただ研究すりゃいいってもんじゃない。学会に出て議論をふっかけて他の先生方に覚えて貰うことで助手などの声が掛かる。自由公募などありえない(id:tessy) 正論。ただし、やり過ぎは禁物。鼻つまみ者になってしまっては、逆効果。大学の教員の中には幼児性格の持ち主が多いため、学会で下手に年上の先生をやりこめたら、それ以降、まったく相手にされなくなることもある。また、多少、自分がキレ者であることを周囲にアピールできたとしても、専門領域や年齢といったどうしようもないこと(専門領域は、大学院に進学するときに注意しないといけないし、年齢はそもそも進学する前に考えておくべき)が理由で、大学への門戸が閉ざされることもある。 頭さえよければいろんな世界でいろんな創造をして自分もすごく楽しくなれるし
職がない。大学院で博士号を取ったなら、研究職を目指せばよいのだが、それもうまくいかない。いつポストの空きができるのか分からないし、たとえ募集があったとしても、少ないポストに多数の応募者がいるわけだから、簡単にポストが得られるわけではない。その間、どうしたらよいのか。また、このような不安定な生活に耐えられず、路線を変更して一般の職を目指そうとしても、高年齢で職歴が無いために難しい。結局、このまま将来が見えぬまま、フリーターとかニートになるしかないのだろうか。 毎日、このような不安を抱きつつ生きている。なので、昨日の稲葉氏と立岩氏のトークセッションはいろいろと考えさせられることが多かった。労働、所有、不平等、分配・再分配...etc これらの問題は、明日生きるか死ぬかの瀬戸際にいる私にとって切実な問題なのだ。 たしかに、大学院に進学したのは自分の意志である。そして、少子化の影響で特に文学系の研
これはあくまでもオレの知り合い数人にかぎった話だが、社員数名程度の小さな会社の代表取締役を務めている(いた)ひとは、金銭的ではなく、精神的な上昇志向が強い。そしてなぜか、心情左翼もまた多いのであった。 メルの本棚 - 大学院を出たけれど http://d.hatena.ne.jp/merubook/20060312/p1 カチャマイさんのエントリ、「大学院を出てないけれど」(id:cachamai:20060313:p1)を読んで思うところがあり、ちょっと加筆。 ほとんど学歴ロンダリング気分で人文系の大学院に進み、「この世界にはやはり向いていないのではないか」と思い*1、出鱈目に近い内容の修士論文を書いて逃げ出すように修了したオレには(メルさんはもっと高い志を持って大学院に進んだのだろうけど)、何とも身につまされるエントリである。いまのオレがライターとしてどうにかこうにか生活できているのは
大学も大学院も人文系でした。同じ学校の同じ専攻で指導教官もずっと一緒。 修士課程に3年半在籍しておりました。満期退学ではありませんが、除籍でもありません。 退学理由は病気療養のため。今も病院に通っています。 派遣社員として数年働いた後に、現在はライターとして活動しています。 両親が共働きで収入が微妙に多かったので、奨学金に応募しても一度も受からなかった。今となって思うと受からなくてよかったのかもしれない。貰った奨学金がすべて返せない借金になっていたかもしれないから。 修士修了後に、正社員として入社して働ける会社があることは知っています。そういう道を自ら選んで、働いて活躍している友人も身近にいます。 わたしと同じように、大学院を途中でやめてしまい、どうにか正社員として就職はしたけれど、同年代のサラリーマンよりも月給が安くて、その上、過酷な労働条件下で、生活苦に喘いでいる男子が、身内にいます。
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