自分をコントロールすることは難しい。 たとえば、眠ろうと努力すればするほど、それに躍起になることで神経は興奮し、ますます眠りから遠ざかる。 誰でも、あまり躍起になってしまうのはマズいと分かってはいるのだが、人は何かをしない努力は苦手である。 緊張していることに注意が捕まると、それを何とかしなきゃと躍起になって、ますます緊張する。 過剰に自分の状態に注意が向いたら、引き離そうと努めるよりも、別のことに注意を向けるといい。 1.自分のそばの音を聞くことから始めよう。 自分自身が発する音(鼓動、息の音)は避けた方がよい。 2.次に、その音よりも、自分から離れたところから聞こえてくる、音を探す。 3.次々により遠い音を探して、そこに意識を移動させることを繰り返す。 たとえば部屋の中にいるときは、室内の音から始めて、室外の音に、そしてより遠い音に移っていく。 4.目を開けてはじめても、音に集中してい