●瀬戸で170点公開「破棄多く貴重」 「メード・イン・オキュパイド・ジャパン」(占領下日本製)と底に印が押されたノベルティ(陶磁器の人形や置物)を紹介する企画展が瀬戸市末広町3丁目の瀬戸ノベルティ倶楽部(くらぶ)で開かれている。第2次大戦後、連合軍による日本の占領が終わって今年で60年。「屈辱的だ」とその多くが破棄されてきただけに、貴重なものが多い。 【刻印「オキュパイド・ジャパン」製】 会場には約170点の製品が並んでいる。人形がほとんどだが、皿やカップ、木のおもちゃなどもある。 刻印は、占領中の1947年2月に連合国軍総司令部(GHQ)から出された「輸出品の記号に関する覚書」で義務付けられた。49年に「オキュパイド」を付けなくてもよくなったが、陶磁器の輸出では、52年の占領終了まで当初の刻印を使い続ける業者が多かったという。 倶楽部を運営する瀬戸ノベルティ文化保存研究会の事務