この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。 「マグロ船は過酷だ」。そんなウワサは昔からまことしやかに言われていると思います。わたしはかつて、水産食品に関する技術者をしていたのですが、上司の思いつきでマグロ船に乗せられてしまったという過去があります。実際マグロ船に乗せられたことで、それはウワサなどではなく本当であることを実感しました。 1日のはじまりは朝6時で、釣り針を海に流しはじめます。この釣り針は、長~い1本のロープに2千本も付いています。ちなみに、“長~い一本のロープ”がどれくらい長いかというと、なんと、「東京駅」から「富士山」くらいの距離にあたる、約100キロメートルもあります。これだけ長いロープですから、流し終わるのは6時間後の12時近くになります。 このあとマグロが釣り針にかかるのを待つため、3時間停泊して静かにしています。この3時間は、漁師たちにとって貴重な睡眠時間に
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