ゼルダの伝説時のオカリナは俺が今更指摘するまでもなく、不朽の名作である。そして、そんな名作には、名作であるだけの要因がある。そんな名作を名作たらしめる要因の一つについて触れてみよう。 任天堂はマリオ64を作る過程で、カメラワークの重要性に気付いた。そして、任天堂は、カメラワークというものを、ゲーム中の「演出」の一つとして、使いこなすようになった。時のオカリナには、そんな3Dゲームならではのカメラワークによる「演出」が存在する。 時のオカリナは、主人公が、子供になったり大人になったり、「時間」を行き来しながら冒険を進めるゲームである。プレイヤーは、まず子供の状態のリンクを操作し、ストーリーの進行とともに、大人のリンクへ成長し、二つの時代を行き来できるようになる。 子供時代のリンクは、妖精達が住むコキリの森から冒険をスタートするのだが、大人になったリンクが最初に訪れるのもまたコキリの森である。