x64の大きな特徴の1つに、レジスタの拡張が挙げられます。今回は、この部分を中心に解説していきます(特集:64ビットコンピューティング最前線)。 C MAGAZINE 2005年6月号より転載 x64には、64ビットに拡張された16本の汎用レジスタ(GPR)と、16本の128ビットXMMレジスタが搭載されています。 x64で新たに追加されたレジスタは、アプリケーションレベルでは64ビットモード時においてのみ使用することができます。 ここで1つ例をあげてみましょう。 ADD AL, DL ;8ビットの加算 ADD AX, DX ;16ビットの加算 ADD EAX, EDX ;32ビットの加算 ADD RAX, RDX ;64ビットの加算 この4つの命令は従来のx86でも使われているADDという加算命令です。これらはすべて「A=A+B」の計算をしろという意味の命令ですが、x86では加算するデー
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