春の訪れはまだ遠いが、花見を楽しむ旅行は今から計画しておきたい。近所の花もよいが、列車や船に乗って咲き乱れる花をめでるのも趣がある。専門家にこの春お薦めの花見ができる鉄道と船を選んでもらった。<鉄道から>1位 嵐電・北野線(鳴滝-宇多野、京都市) 1290ポイントライトアップで幻想的 京都市内を走る嵐電。その桜の名所が「嵐電桜のトンネル」だ。線路の両脇に70本ほどのソメイヨシノのが枝を連ねる桜並木が200メートルも続き、車窓から眺める景色は圧巻。1926年(大正15年)3月の北野線全線開通を記念して植えられた桜だ。満開の時期になると、夜に桜並木をライトアップし、車内灯を消した「夜桜電車」が運行される。「桜の幻想的な景色を堪能できる」(白木信彦さん)、「ちょっと大人の旅が楽しめる」(JTB鉄旅ガールズ)。 3月中旬から1カ月ほどの期間は車内を桜の花で装飾した「桜電車」が1両のみ登場する。乗れ