気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 円安が進んでいる。現在の円安・ドル高トレンドは2004年暮れの1ドル=100円台前半の水準を底に始まっている。対米ドルのみならず、対ユーロ、対アジア通貨でも円安基調だ。 近年の円安の原因は、「円と他通貨との金利格差拡大にある」と一般に報道されている。「成長期待や投資機会の格差が資金の流れを通じ、円を押し下げている」などとも語られている。もっともらしい説明だが、基本的な事実に照らせば、これほどでたらめな説明はない。 金利格差、成長率、株価上昇率に異変なし 例えば、代表的な金利として期間10年物の米国国債と日本国債の利回りを比べると、現在の金利水準は米国4.8%、日本1.7%で、金利格差3.1%である。だが、1977年から30年間の同金利格差の平