沖縄独自の言葉を▽「主に使う」1・7%▽「共通語と同じくらい使う」12・3%▽「あいさつ程度使う」14・6%――。沖縄県が2021年度、県民を対象に調査した結果だ。県は13年度から調査を重ねるが、21年度はこの三つの選択肢を合計した「使う」人の割合が28・6%にまで減少し、過去最低となった。「分からない」「使う機会がない」「周りに使う人がいない」。自由記述欄にはそんな回答が並ぶ。 県は、消滅の危機にある沖縄独自の言葉を「県民のアイデンティティーのよりどころ」と位置付け、継承や普及に取り組んできた。13年度からの普及計画では、「使う」人の割合を22年度に88%まで高める目標を立てた。だが、逆にこの10年で消滅の危機は強まったのが現実だ。 ♪我(わん)がなま うんぐとぅーし あびてぃんなー 分かいんちゅん居(う)らんなてぃ(俺が今こうやって話しても 分かる人もいなくなって)=「JIN JIN