発達障害が増えています。文部科学省の調査(2021年度)では、発達障害などを理由に、通常学級のほか別室で指導を受けている小中高生が全国で18万人を超え、過去最多を更新しました。 それだけ障害が認知されるようになったといえますが、「わが子が発達障害かもしれない」と考えると、混乱したり不安になったりするものですよね。親として疑いを持った時、どう受け止め、どうしたらよいのかを医学的に解説します。 一つの症状や行動だけで疑うことはできない 「うちの子は、他の子よりも私と目が合わない気がするし、ミニカーを1列に並べたがるし……。自閉症かどうか心配でたまりません」 「かんしゃくがひどくて、保育園の先生からも困っていると言われてしまいました。うちの子は発達障害なんでしょうか?」 乳幼児の保護者から、よくこんなご相談をいただきます。 他にも、夜泣きがひどい、偏食が目立つ、言葉が出ない、つま先歩きや、さかさ