日本の教育では「私は私のやり方で全員一流大学に合格した」みたいな、「個人の体験談」が重んじられがちです。 子どもが全員東大医学部に合格した母親や、ビリから慶應大学に合格したギャル、手の甲に安全ピンを刺し栄養ドリンクを一気飲みしながら勉強して国学院大学に合格した代ゼミの吉野先生など、数え上げればキリがないくらい色々な人が「自分の経験」に基づいて「学力を高める方法」について語っています。 政策決定の場でも「私の経験では〜」と自らの体験談を元に議論を展開していったり、権威がある人の発言を万人に正しいものとして議論を進めるような風潮があったのかもしれません。 一方で、米国では「エビデンスに基づいた教育を行う」という考え方が主流のようです。 2001年にブッシュ政権下で成立した「落ちこぼれ防止法」の中で、「科学的根拠に基づく」というフレーズが111回も使われていました。 「落ちこぼれ防止法」がターニ