この日、本紙のインタビューに応じたのは、数々の大臣を歴任し現在は地方創生を担う石破茂国務大臣。その重責の中、どのような思いで政治家として歩んでいるのか、話を聞いた。 政治家としての「信念」 政治家としての「信念」は何か。「そんな立派なものは、ないです。ただ、よくお話しすることですが、一般に受けのよくないことでも、国家にとってどうしても必要なことがある。それを説明し、納得していただき実現する。それしかないとは思っています」と石破氏。 「大学生の頃、父親(故・石破二朗氏)が参議院議員だったときに、田中美知太郎(哲学者)と清水幾太郎(社会学者、評論家)の本をもらったことがありました。父は決していろいろなことを教える人ではなかったが、この本だけは面白いから読んでおけと。その中には、政治家についてもいろいろと書かれていました」 最も影響を受けた言葉があるという。「議員になる前の1984(昭和59)年