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  • 河野有理「〈日本の夜〉の機微 ——その断絶と連続について」 - 白水社

    谷口功一編『日の夜の公共圏——スナック研究序説』(白水社、二〇一七年)に載せるために拙稿を執筆中、とある優秀な政治史研究者から小高正志『夜に蠢く政治家たち』(エール出版社、一九八一年)というの存在を教えてもらった。タイトルから察しがつくようにある種の暴露で、惹句には「東京赤坂・某高級料亭・玄関番の極秘メモ」「政治家・財界人・高級官僚が実名で登場」とある。他の史料と突き合わせてきちんと「裏を取った」わけではないので、ここでの記載がどれだけ信頼に値するのかは分からない。細かい事実誤認や勘違いもおそらくあるのであろう。だが、一九七八年の一月から十一月まで赤坂の料亭の「下足番」として著者が見聞きした事実関係が、時系列に沿って淡々と記載されているその内容は煽情的というにはほど遠く、そのことがかえって書の史料的価値を高めているように思われる。憶測を交えることなく、あくまで著者の見聞した範囲にと

    河野有理「〈日本の夜〉の機微 ——その断絶と連続について」 - 白水社
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    eeepc 2019/05/19
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