経済が行き詰まるなか大統領選も来年3月に迫っている RAMIL SITDIKOV-SPUTNIK-POOL-REUTERS <モスクワ中央の権力が真空化すれば社会は不安定化するかもしれないが、それでもロシアはそう簡単には分裂しない> ウクライナ戦争は膠着状態。アメリカは来年大統領選を控えているので、いいかげん停戦に持ち込みたいところだろうが、ウクライナはロシア軍をせめて開戦前の境界にまで押し返さなければ停戦しないだろう。ロシアも、開戦前より少しは何か成果がなければ停戦は難しい。 一方ロシアに対する西側の未曽有の制裁がやっと効き始めた。EUのロシア原油と天然ガス輸入の削減が本格化し、価格も急落したからだ。今年の1~2月、ロシアは約2兆6000億ルーブル(4兆3000億円弱)という記録的な財政赤字を出した。普通は年末に支払う兵器代金を年頭に前払いしたためだろうが、これで今年の財政赤字の枠をほぼ
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