Webサイトで動画を見ていたら途中で映像が途切れた、あるいはそもそも目的のWebページを開けなかった──ほとんどの人がそうしたトラブルを経験しているはずだ。IP(インターネット・プロトコル)技術を利用したインターネットがすっかり日常生活に浸透し、技術的にも格段の進歩を遂げたとはいえ、現在のIPネットワークの多くはベストエフォート。常に高い品質が保証されているわけではない。 NTTサービスインテグレーション基盤研究所の情報流通トラヒックサービス品質プロジェクト・トラヒックエンジニアリンググループに所属する亀井聡は、そうした品質低下のトラブルを改善するために、最新の技術を用いたトラヒック制御技術の研究に取り組んでいる。 「いまやインフラとして定着したIPネットワークにはより安定した高い品質が求められているわけですが、インターネット規模ともなるとすでに構築した物理的なネットワークの大幅な修正