全国の出版社や書店など、幅広く参加する「秋の読書推進月間(仮称)」が、今秋、開かれる予定だ。 「読書の秋」と呼ばれる時期には「読書週間」や「読書の日」など、様々な活動が展開されてきたが、今回の読書推進月間は、期間を10月27日から11月23日まで、28日間と大幅に広げるという。 取り組みの背景には、出版不況と書店の減少があるようだ。 2021年の紙の出版物の売り上げは、ピークだった1996年の3分の2以下にとどまる。 電子書籍もいいが、紙の匂いや温もりを感じながら、実際本を手にとって読む時間は格別だ。 健全な危機感からの取り組みが、より良い方向に向かうことを願う。 今、直木賞作家の今村翔吾さんが、全国47都道府県の書店や学校をめぐっている。 「今村翔吾のまつり旅 47都道府県まわりきるまで帰りません」と名づけた旅だ。 講演会やサイン会を通して読者や子どもたちと交流し、業界を元気づけようとし
