第2回でホームICT基盤とよく似ていると説明したパソコンの世界では,アプリケーションとハードウエアを分離したことで,周辺機器とアプリケーションの進化が別々に起こり,それぞれの市場が急速に発展した。同様の環境をホーム・ネットワークで実現できれば,「ホームICTのサービスと,ホームICTにつながる機器が別々に進化する環境を実現できる」(NTTサイバーソリューション研究所第一推進プロジェクト ホームICTサービス開発DPの伊藤昌幸ディレクタ)。 サービスと機器を分離,別サービス間の連携も 現在,ホーム・セキュリティのサービスでは,サービス事業者自身が,専用の機器をサービスと合わせて提供している。例えば,自社供給の人感センサーを玄関に設置し,何か危険を察知したときには,やはり自社製の警報装置で通知する。サービスと機器を分離できれば,他社から警報装置やセンサーが登場することを期待できる。 その先には