この前の当欄で、「歴史修正主義」を振り回すニューヨーク・タイムズ(NYT)紙の反日的論調について触れた。脱稿後、同紙がまたぞろやっているので、この際、書いておく。 ■朝日元記者に肩入れ まず「日本の右派勢力の新聞攻撃」などとする記事でNYT(電子版)は、平成3(1991)年に慰安婦に関する初期の報道をした朝日元記者を登場させた。 スタンスは元記者および朝日寄りである。「(右派は)歴史を否定する方法として脅しを使っている」「私たちをいじめて黙らせたいのだ」とする元記者の発言を紹介。記事では、「(元記者は)日本の政治的右派の標的になっている」「(朝日批判の)動きは歴史修正主義者に自分たちの歴史の作りかえを促すことになった」などとした。 元記者をめぐっては、朝日を退職してから勤務する大学に脅迫文が届いたり、家族の情報がインターネット上にさらされるなどしている。以前、別のところで書いたが、言論を戦