躁鬱10年選手のアラサー女。付き合って3年になる彼氏がいる。どこに出しても恥ずかしくない「理解のある彼くん」。 彼を私から解放したい。 「理解のある彼くん」という概念が名付けられた時、ああついにきた、と思った。 ネットの語彙って残酷に本質を突いて立ち現れるよね。こどおじとか片親パンとか和室界隈とか。 だからこの、「欠陥だらけの女になぜか彼氏ができてしまう現象、彼氏になってしまう優しい被搾取者の男性たち」にもいつかは名前がつくんだろうと思っていた。 「理解のある」っていう語彙、本当に言い得て妙。いらすとやみたいなファンシーな絵の載った「うつは誰でもかかる病気」「まずは相談してみて」的文句の書かれたパンフレットみたいな、許容と慰めと綺麗事、それからその裏にある哀れみや見下しの目線を含んだ婉曲語の極地だとおもう。 少し自分語りをする。 私は中学時代から立派な陰キャ、典型的オタク女、スクールカース
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