国際宇宙ステーション(ISS)に到着した日本の無人補給船「こうのとり」5号機は25日午前2時28分、ISSとのドッキングを完了した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が同日発表した。 こうのとりは19日、鹿児島県の種子島宇宙センターからH2Bロケットで打ち上げ。24日午後7時29分、ISSに滞在中の油井亀美也宇宙飛行士が操作するロボットアームでキャッチされ、ドッキングに向けて金具による固定や電源の接続などの作業を進めていた。 ISSへの輸送の成功はこれで5回連続。昨秋以降、米ロの輸送船で打ち上げ失敗が相次いでおり、JAXAの奥村直樹理事長は「国際的期待に応えることができた。国際協力の一員として誇りに思う」との談話を出した。 こうのとりには宇宙飛行士の水や食料、生活物資、実験装置など約5・5トンが積み込まれている。25日午後から荷下ろしが始まる予定。(奥村輝)