中国共産党に批判的な本を扱っていた香港の書店関係者が失踪した事件で、香港警察は24日未明、中国当局が本土にいると認めた書店親会社の株主で作家の李波氏の妻から「23日に中国本土内のホテルで本人と会った」と連絡を受けたと発表した。詳しい経緯や場所は不明だが、一部親中派メディアもこれを裏付ける内容を報じた。 妻は「本人は調査に協力しており、健康状態もよい」と伝えてきたという。24日付の星島日報は、李氏が妻に託した手紙の中で「拉致されたわけではなく、これ以上、無駄なことはしないでほしい」と香港警察に捜査打ち切りを求めたとしている。ジーパン姿の李氏が妻と写っている写真も添えた。 昨年末に香港で失踪した李氏は、中国に渡った記録がないことなどから、中国当局の「越境捜査」の可能性が指摘されており、香港警察が本人への面会を求めていた。中国当局が警察より先に妻との面会を認めた可能性が高いとみられ、香港内では「