前回の最後を「次回はマーケティング組織の創り方を説明します」と結びましたので、私の経験からそれを書いてみます。 「製品や技術、サービスは良いが、売り方が下手」。この日本企業の特徴は、CMOを持たない企業に共通するものです。「市場」と向き合う責任を明確に負っている人(CMO)が存在しないので、自社の製品や技術を市場の潜在ニーズと化学反応させることができないのです。 今、日本のBtoB企業に必要なマーケティングは「リサーチ」でも「ブランディング」でもなく、「案件を創り、営業部門に供給する【デマンドセンター】と呼ばれる仕組み」です。その事に企業は気が付き始めました。特に国内や海外市場で外資系企業と戦っている現場は、仕組みを持たずに戦うのは、爆撃機に竹やりで戦いを挑むようなものだと実感しています。それを受けてデマンドセンターに該当するマーケティング部門やその責任者であるCMOを置く企業が出てきまし